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不動産投資ローンの借入返済期間を決めるポイント

不動産投資ローンといえば、金利の高さが気になることも多いです。しかし、返済期間はどのくらいがベストなのか迷う方も多いのではないでしょうか。また、月々の返済額や出口戦略なども考えなければなりません。そこで今回は、不動産投資ローンの借入期間を決めるポイントについて解説します。

不動産投資ローンの借入返済期間を
決めるポイント

不動産投資ローンの返済期間は、建物の法定耐用年数が基準とされています。返済期間が短い場合のメリットは、利息が減るため、総返済額を下げることができます。しかし、毎月の返済額が高くなり、家賃収入に対し、諸費用などがかかるので、手元資金が少なくなる場合もあります。 

一方、返済期間が長い場合のメリットは、月々の返済額が抑えられるので資金に余裕が生まれることも多いです。急な修繕などにも対応でき、新たな物件を購入できます。 

デメリットとしては、短期間の返済より長くローンを支払うため、利息が増える分、総支払い額も多くなり、返済期間が長いほど保証金が高くなる場合もあります。いずれにしてもご自身の投資計画に合わせて選択することが大切です。

以下の順番で解説していきます。

 

  • 不動産投資ローンの返済期間・基準について
  • 返済期間が重要な理由
  • 返済期間は、長いの、短いのとどちらが良いの?

 

 

不動産投資ローンの返済期間・基準について

不動産投資ローンの返済期間は、建物の法定耐用年数が基準とされています。法定耐用年数は、建物の構造別で異なります。

構造別の法定耐用年数は、以下のとおりです。

 木造:20年

 ・軽量鉄骨造(3㎜以下):19年

 ・軽量鉄骨造(3㎜超、4㎜以下):27年

 ・重量鉄骨造(4㎜超):34年

 ・重量鉄骨造(レンガ造・石造・ブロック造):38年

 ・鉄骨鉄筋コンクリート造:47年

 

 法定耐用年数を超えた場合でも金融機関によっては、返済期間の延長に対応するケースもあります。
また、残存耐用年数を基準として返済期間の延長に対応する場合もあるのです。
残存耐用年数とは、減価償却費を算出する際に必要となる年数を指します。
しかし、これらの建物の構造による年数が返済期間にそのまま反映されるわけではありません。

 

返済期間が重要な理由

不動産投資ローンの返済期間は、キャッシュフローに大きな影響があります。キャッシュフローとは、入ってくるお金と出ていくお金を指します。 

不動産投資であれば、家賃収入からローン返済金、経費を差し引いたものです。手元資金とも呼ばれています。 不動産投資ローンは融資機関が長い場合、月々の返済額は少なくなります。返済期間が短い場合は月々の返済額は大きくなります。 

ローン返済金が少なければキャッシュフローが多くなりますが、ローン返済金が多ければキャッシュフローがマイナスになるケースも少なくありません。不動産投資では返済計画が重要です。
そのため、融資機関に加え、総返済額を押さえておくこともポイントになります。

返済期間が短い場合のメリット

短期間で不動産投資ローンを返済すると利息が減るため、総返済額を下げることができます。
また、保証会社に保証金を支払う場合は返済期間が長いほど保証金が高くなる傾向にあります。
そのため、短期間で不動産投資ローンを返済することで保証金が安くなる場合もあるのです。
返済期間が短い場合は、ローン完済の時期も早くなるので別の不動産を購入したり、
完済した物件を売却するなど、投資効率が上がります。

返済期間が短い場合のデメリット

短期間でローンを返済するには、毎月の返済額が高くなります。
さらに毎月の家賃収入に対し、諸費用(管理費・修繕積立費・清掃費用・共用部の電気代)がかかるので、
手元資金が少なくなる場合もあります。

 不動産投資で順調なときはそれほど影響を及ぼさないかもしれません。
しかし、空室が続いたり、急な修繕が必要になると手元の資金が必要になります。
返済期間が短い場合は、毎月の返済額が高く、諸費用などのランニングコストも必要になるため、
ある程度の手元資金が必要です。

返済期間が長い場合のメリット

長期間でローンを返済する場合は、月々の返済額が抑えられるので
資金に余裕が生まれることも多いです。
資金に余裕があれば、急な修繕などにも対応でき、
新たな物件を購入できるメリットもあります。

 

返済期間が長い場合のデメリット

デメリットとしては、短期間の返済より長くローンを支払うため、利息が増える分、
総支払い額も多くなってしまいます。
前述したとおり、返済期間が長いほど保証金が高くなる傾向にあります。
また、毎月の家賃収入は空室が増えると減少することもあるので、
ローンの返済額が一定の場合は、家賃収入に対するローン返済額の割が大きくなってしまいます。
不動産投資の返済比率は、一般的に50%以下と言われています。
そのため、50%を超える場合は早期に対処する必要があるでしょう。

返済期間は長い・短いのとどちらが良い?

ここまで返済期間の長い・短い場合のそれぞれメリット・デメリットを解説しました。

不動産投資ローンの返済期間はどちらがよいのか、一般的には長い方が良いという声が多くあります。

月々の返金額が少ない方がキャッシュ・フローが多く手元に残る資金が増え不動産経営が安定するためです。また資金が増え余剰資金があれば、繰り上げ返済を行い返済期間を短縮することもできます。

また返済期間を短く設定した場合、返済期間中はキャッシュ・フローが少なく手元資金が
残りませんが、完済後は大きなキャッシュ・フローを獲得することができます。

返済期間の長い・短いには正解はないので
建物の耐用年数・劣化状態、融資の与信条件なども考慮しつつ、
ご自身の不動産投資方針に基づき決定してみましょう。
 

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